離婚調停と同時に「婚姻費用の分担請求」いわゆる「婚費」を申し立ていました。
離婚調停と婚費(婚姻費用分担請求)の調停も並行して行っていました。
離婚調停が不成立となり、婚費(婚姻費用分担請求)はどうなるのか気なりますよね。
今回のモラハラ夫の離婚体験記では婚費(婚姻費用分担請求)とその後について書きました。
婚費(婚姻費用分担請求)も、モラハラ夫相手では一筋縄ではいきませんでした。
体験談を踏まえていますので、1つの事例として読んでくださいね。
婚費(婚姻費用分担請求)の流れ
離婚調停が不成立となると、同時並行で行っていた婚費(婚姻費用分担請求)も不成立となりました。
離婚調停とは違い、婚費(婚姻費用分担請求)は調停が不成立になると自動的に審判へ移行します。
離婚調停については別の記事にて書いてあるので、参考にしてください。
婚費(婚姻費用分担請求)の調停不成立後に、次回の審問期日が指定されます。
裁判所の時間に余裕があれば、その日に審問が行われる場合もあります。
審問は申立人、相手方と同席で呼ばれ裁判官の質問に答えます。
しかし、DVや暴言など身の危険がある場合には配慮してもらえるので迷わず要望を出してください。
婚費の調停での主張や資料がそのまま使用されるため、追加がなければ審問期日を設けないで審判が出されますよ。
【モラハラ夫との離婚体験談】婚費(婚姻費用分担請求)の審判
モラハラ夫との婚費(婚姻費用分担請求)の調停不成立後は、審判に自動的に移行されました。
離婚調停とは違い、手続きがないので気が楽でしたよ。
今まで手続きや書類の提出をしてきたので、これでいいのか?と思ってしまうくらいです。
婚費(婚姻費用分担請求)について、新たな主張や資料はありません。
なので、審問期日は設けられませんでした。
モラハラ夫の主張は相変わらずです。
自分が別居を認めていないから
はじめから離婚調停同様、婚費(婚姻費用分担請求)の調停の不成立も覚悟していました。
審判は家庭裁判所に行くこともないので、何もせず待っているだけです。
【モラハラ夫との離婚体験談】婚費(婚姻費用分担請求)の審判結果
何もせずに待ち状態だった婚費(婚姻費用分担請求)の審判は、書面にて届きました。
これは私が主張していたものが全面的に通った結果です。
こちら側としては納得でした。
審判結果もですが、モラハラ夫の理論を覆したことがうれしかったです。
審判は、精神的負担がありませんでした。
家庭裁判所へ行くことは、何回しても緊張しました。
婚費(婚姻費用分担請求)の審判は、思い返して資料を作ることもなく日常生活を過ごせました。
審判の結果を受けて婚費(婚姻費用分担請求)は決まるものだとこちら側は思っていたのですが、そこはモラハラ夫なので予想と違う行動をしてきました。
婚費(婚姻費用分担請求)の審判不服の場合
婚費(婚姻費用分担請求)の審判に不服がある場合は即時抗告ができます。
聞きなれない即時抗告とはどのような手続きなのか、見てみましょう。
【婚費(婚姻費用分担請求)】即時抗告とは
即時抗告は審判に不服がある場合、申立をして管轄の高等裁判所で審理をしてもらうことです。
日本にはいくつかの高等裁判所があり、それぞれの管轄区域が決まっています。
お住まいの都道府県によって、どの高等裁判所が担当するかは変わります。
自分のケースがどの高等裁判所に持ち込まれるのかを事前に確認してください。
高等裁判所は家庭裁判所よりも遠くなることが多いので、移動の負担や費用も考慮する必要がありますね。
【即時抗告】申立先裁判所
即時抗告の手続きは、審判を出した家庭裁判所に抗告状を提出することから始まります。
つまり、最初に審理を行った家庭裁判所が申立先となります。
即時抗告を考えている場合は、まず家庭裁判所に相談し、必要な書類や手続きを確認してください。
家庭裁判所は丁寧に教えてくれますよ。
また、家庭裁判所への提出期限や手続きの詳細についても、しっかりと把握しておいてくださいね。
【即時抗告】申立費用
即時抗告を申し立てる際には、費用がかかります。
婚費(婚姻費用分担請求)の収入印紙代は1200円であるため、即時抗告の方が600円多くかかることになりますね。
この差額は大きくはないかもしれませんが、法的手続きにおいてはこうした細かい費用が積み重なることがありますので、事前に予算を見積もり、準備しておいてください。
離婚するのいくらかかったんだ?ってくらい大変
【即時抗告】申立期間
即時抗告の申立期間は婚費(婚姻費用分担請求)審判の結果を知ってから2週間以内です。
即時抗告の申立期間は短いです。
婚費(婚姻費用分担請求)審判の結果から次の行動を考えて、収入印紙や郵便切手を用意するとなるとギリギリになりますよね。
【即時抗告】申立必要書類
即時抗告する場合、新たに申立てとなるので、必要な書類があります。
即時抗告の申立必要書類も2週間という短い期間の中で用意しなければなりません。
時間の制約がある中で、必要な情報を集め書類を作成し提出するためには、高い集中力と計画性が求められますね。
【モラハラ夫との離婚体験】婚費(婚姻費用分担請求)即時抗告
婚費(婚姻費用分担請求)については確定すると思いきや、モラハラ夫が即時抗告しました。
お金が絡むと対応が早いんですよね。
第1回離婚調停を欠席した人間とは思えないです。
即時抗告されたことを聞き、調べたのは高等裁判所までのアクセスです。
呼び出しがあった場合に備えました。
即時抗告の手続きが進む中で、離婚裁判(離婚訴訟)も控えている状況でした。
このため、精神的な負担は非常に大きく、これ以上何も考えたくないと思う日々が続きました。
モラハラ夫の行動に振り回されるのは、離婚調停の時から続いていましたが、ここにきてさらにそのストレスが増しました。
婚費の即時抗告については、焦っても仕方がないので、呼び出しがあったらその時にいろいろと考えるようにしましたよ。
【モラハラ夫との離婚体験】婚費(婚姻費用分担請求)即時抗告の結果
婚費(婚姻費用分担請求)即時抗告の結果は郵送で送られてきました。
モラハラ夫は即時抗告の証拠書類でも一貫していましたよ。
別居を認めていないから
この主張を繰り返していました。
内容なしのモラハラを発揮していることに驚き、あきれました。
この時点で婚姻関係は破綻していると思うんですけどね。
婚費(婚姻費用分担請求)の即時抗告に不服の場合
即時抗告の結果に不服がある場合は最高裁判所に特別抗告または許可抗告ができます。
特別抗告、許可抗告とはどのような手続きなのか、簡単に見てましょう。
【即時抗告に不服】特別抗告とは何?
即時抗告の結果に不服がある場合にできる1つの手続きが、特別抗告です。
特別抗告は、非常に限られた場合にのみ認められるもので、具体的には以下のような場合に可能です。
特別抗告は憲法に対するものなので、即時抗告よりもハードルが高いですよね。
通常の抗告とは異なり、特別抗告は憲法に基づいた非常に限定的な状況でしか認められません。
ですから、特別抗告の道を選ぶ場合は、相当の覚悟と具体的な憲法上の問題を明確に示す必要があります。
【即時抗告に不服】許可抗告とは何?
即時抗告の結果に不服がある場合にできるもう1つの手続きが、許可抗告です。
これは特定の条件を満たす場合にのみ認められるもので、非常に限られた状況でしか利用できません。
許可抗告は、これらの条件を満たした場合にのみ高等裁判所が許可し、抗告を認める手続きです。
特別抗告同様、即時抗告よりもハードルが高く、非常に限定されたケースでしか利用できません。
許可抗告を行う際には、高等裁判所の判断が最高裁判所の判例とどのように異なるのか、または法令の解釈に関する重要な問題がどのように存在するのかを具体的に示す必要があります。
これには高度な法的知識と詳細な準備が必要です。
【即時抗告に不服】期間
即時抗告に不服がある場合、高等裁判所の決定通知を受けてた日から5日以内に申し立てなければなりません。
5日以内というのは即時抗告よりもさらに短いですよね。
期間の面でも即時抗告よりもハードルが高いです。
高度な法的知識が求められるため、弁護士の助けが必須となります。
特に5日以内という短期間での対応が求められるため、迅速かつ的確な対応が必要ですね。
【モラハラ夫との離婚体験】即時抗告「棄却」とその後
婚費(婚姻費用分担請求)の即時抗告の結果は、モラハラ夫にも郵送で届いたようです。
「棄却」の文字にどういう感情を抱いたのでしょうか。
弁護士がついていればなぜ棄却になったのかわかると思うんですけど、説明してくれる人がいませんからね。
上記2つが行われることはありませんでした。
「特別抗告」「許可抗告」のハードルの高さがわかっていたのか、それとも単純に期間が過ぎてしまったのかはわかりません。
これにて婚費(婚姻費用分担請求)は終了、金額が決定となりました!
【まとめ】モラハラ夫との離婚体験ブログ 調停不成立で婚費の行方
この記事では調停不成立となった婚費(婚姻費用分担請求)のその後を書きました。
- 婚費(婚姻費用分担請求)調停不成立後→即時抗告→特別抗告or許可抗告と申し立てができる。
- 「特別抗告」「許可抗告」のハードルは高い
- 【モラハラ夫との離婚体験】婚費(婚姻費用分担請求)の即時抗告をしてきた!
- 【モラハラ夫との離婚体験】婚費(婚姻費用分担請求)の結果は棄却
ということで婚費(婚姻費用分担請求)即時抗告の棄却で終了を迎えました。
決まったんですけどね・・・モラハラ夫は支払いませんでした。
この後どうなったのかはまた別記事で。
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